今回の「いいな!」は、世界一多作なマンガ家『石ノ森章太郎展』の話です。
『萬画家・石ノ森章太郎展 ボクは、ダビンチになりたかった』という展覧会が〈世田谷文学館〉で2019年4月20日[土]〜6月30日[日]まで開催されているのをご存知でしょうか?
https://www.setabun.or.jp/exhibition/exhibition.html
世田谷文学館の最寄り駅は京王線の芦花公園駅で、徒歩5分ほどで行くことができ、素敵な趣きのある庭も楽しめます。
この展覧会は、3つの章で構成されていて、どの章も懐かしく貴重な原稿がたくさんみられます。
- 第1章 ヒーローズコレクション (仮面ライダー) 特撮作品原作者として
展覧会の入り口に入って最初に展示されているのが、なんと、1971年に講談社「週刊ぼくらマガジン」で発表された『仮面ライダー連載第1話原稿』の原画です‼️
第1話が全て原画で読むことができるなんて、本当に夢のようでした。
そして原画の線の、美しさと迫力と繊細さ。
コマ割りの大胆さと緻密な計画性。
ストーリーの意外性や展開、テンポの良さ。
ただただ圧倒されました。
次に複製原画の『仮面ライダー』原稿の名場面集や設定資料や『人造人間キカイダー』原稿の名場面集が続きます。
ちなみに、『人造人間キカイダー』は1972年に小学館「週刊少年サンデー」で発表された作品です。
これらも全て、本当に溜め息モノの作品ばかりです。
第1章の展示スペースの一番奥には『時ヲすべる スタジオゼロ1963』という動画を観ることができます。
この動画は、石ノ森章太郎が鈴木伸一らと25歳で、アニメーション制作会社「スタジオゼロ」を設立した当時の事が描かれていて、マンガの神様・手塚治虫や赤塚不二夫や藤子不二雄やつのだじろうなども出てきて、とても興味深い作品です。
第2章の展示は、一番スペースも広く、作品も多く展示されています。
「サイボーグ009」は1964年、石ノ森章太郎が26歳の時から連載が開始されました。
テレビアニメにもなり、主題歌は評判になりました。
第2章には、001・002・003・004・005・006・007・008・009の名言などがパネルで展示されていて、それぞれの人柄や背景などを思い出しジーンとさせられます。
また、『石ノ森章太郎のファンタジーJUN』の原画も数多く展示されていて、その世界観と美しさにワクワクします。
第3章の展示は、石ノ森章太郎の書籍や、「世界一多作なマンガ家」と言われる由来となる数々の作品の複製原画などが並びます。
そして、晩年に郷里への貢献活動、教育に関する活動などの展示物もあります。
まとめ
数々の作品を残したマンガ家石ノ森章太郎(1939年〜1998年)の展覧会が6月30日まで世田谷文学館で開催され、貴重な原画や複製原画が展示され見る事ができます。
「ヒーローモノ」のファン、「サイボーグ009」のファン、「佐武と市捕物控」や「HOTEL」のファン、その他いろいろな石ノ森章太郎作品のファンはもちろん、漫画好きな人には、是非、石ノ森章太郎が私達に残してくれた作品の原画の美しさを見て頂きたいです‼️